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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第3章 目覚め
篠宮さんに家族や見舞いのことを訊かれた。
東京に来た時点で両親とは絶縁状態だった。
父はあの人が東京に帰り、その後一切訪れることなく、連絡も来なかったことを残念がっていた。
翌年、無事大学生になったら、きっとアルバイトがてらひょっこりくるだろうと言っていた。
畑仕事を一緒にしながら、将来のこと、仕事の話などをしたという。
宿を継がないか?と冗談めいて訊いたことも聞かされた。
私達の想いを、初恋を、両親は気づいていたのだ。