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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
出だしの取っ掛かりに関わった雨粒ちゃんが自分のように思えた。
生まれたばかりで間近に感じたお日さまが気になる雨粒ちゃん。
それは無理だと皆に言われても、お日さまに近づきたい。
彼を探してがむしゃらになっていた自分を重ねていた。
『まずは地上に行ってみよう。』
篠宮さんが私にそう言っているように思えた。
頑なに彼を探すことに固執して、友達付き合いも、職場での関わりも拒んできた。
恋愛に関しても同様に…
周りを全く見ずに突っ走ってきたのだ。
そんな私に、こんな世界もあるんだよ。
と、優しく諭してくれている。
押し付けられるのでないから、自然に入ってきた篠宮さんからのメッセージだと受け止めていた。