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アゲマン!
第2章 追加される謎



まずは店の中だ。

本来なら客が座る為のカウンターの上には沙那達が食べ散らかしたスナック菓子の袋が無造作にあり、ジュースのペットボトルとグラスがある。

更に沙那達の出で立ちだ。

薄いナチュラルな化粧に服装は、美春は空色のワンピース…、沙那はサーモンピンクのフレアスカートにクリーム色のカーディガンという、思いっきり水商売とは掛け離れた服装のままだ。

そこは飲み屋に飲みに来たというよりも、普通の女の子の女子会に紛れ込んだのかと思わされる。

当然だが、扉を開けた人物もその確認をしようとする。


「この店、開いているのか?」


扉を開けた人物がゆっくりと重々しい声でそう言った。

扉を開けたのは男だ。

カーゴパンツにTシャツ、ミリタリージャケットを羽織った背の高い男…。

マニアックな服装…。

そんな服装の割には年齢は30代前半の落ち着きがあるようにも見える。

ちょっとしたイケメン俳優に似た雰囲気を持つ、なかなか凛々しい顔の男…。

髪は無造作にジェルで後ろに撫で付けている感じだから、サラリーマンよりもだらしなくは見えるがそのだらしなさを割り引いても、間違いなくカッコいいと言われるタイプの男だった。

沙那がその男に見惚れている間に美春がその男に答えてしまう。


「開いてますよ。」


沙那はその言葉に我に返る気がした。

開けていると言ってド素人の自分達が客を店に入れていいのだろうか?

沙那がモタモタと考えている間に美春の方は散らかった菓子やグラスを片付けてカウンターをダスターで綺麗に拭いている。

なるようになれだ!

沙那はそう開き直ると気丈な顔を男に向けた。


「どうぞ…。」


男に向かって席を勧めた。

男は黙ったままカウンターの少し入り口に近い席に座った。



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