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アゲマン!
第4章 答えが謎
パンッ!
そんな音と共に沙那は龍平から離れた。
「何するつもりですか!?」
沙那は龍平の頬を自分の手が痛くなるほどに、ひっぱ叩いていた。
なのに龍平がクックッと笑う。
「その調子だ。そうやってお前が男を拒否すれば男の望みは簡単には叶わないらしい。」
龍平は笑いながらそう言う。
わざと?
私が男の人をちゃんと拒否を出来るように?
あまりの驚きに沙那の心臓はドキドキと早い鼓動をする。
次の瞬間だった。
「だけどな…。」
龍平が沙那の両手首を束ねるように握り、沙那の頭の上へと持ち上げる。
沙那は決して小さい方ではない。
165はある沙那よりも遥かに大きな龍平…。
「いくらお前が拒否をしても男の力には抗えない。」
さっきまでの龍平とは違うギラギラとした目付きに沙那は身体が強張り、動かす事が出来なくなる。
「や…めて…。」
振り絞るように沙那が小さな声を出す。
龍平は沙那の腕を上げたまま、いとも簡単に沙那の腰を抱いて自分の身体に引き寄せる。
そのまま、ゆっくりと沙那の顎から頬に向かって龍平は舌を這わせて来た。
やだ!
沙那は固く目を閉じる。
沙那自身は恐怖の中、龍平の行為を拒否しているつもりだった。
しかし、容赦なく龍平の舌は沙那の耳をくすぐるようにして舐め始める。
沙那の身体が反応を示すようにビクッと震える。
「自分の頭じゃ嫌だと思っていても、ちょっとテクがある男の愛撫には女の身体ってのは感じてしまうもんなんだ。」
龍平がツーッと沙那の耳朶に舌を這わせながら囁くように沙那に言う。
やだぁ…。
沙那は泣きそうになっていた。
なのに龍平の力には抗えずに、むしろ耳だけで龍平に感じてしまう自分がわかる。