この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アゲマン!
第6章 恐怖の謎



「ここが…?」


沙那が息を飲む。

龍平の手が沙那の手に触れる。


「1時間で戻れ…。」


そう言って沙那の手首にデジタルの腕時計を付ける。


「これは?」


見た目は普通のデジタルの腕時計だ。

あえて言うなら、あまり女の子向けのファッションにはなっていないという腕時計…。


「一応、発信機を付けてある。ここを押せば10時間はライト代わりに使える。」


これまた、かなりマニアックな腕時計だと沙那は呆れてしまう。


「一緒には来ないの?」

「ああ…、俺は行かない。あくまでも何かが起きれば助けてやる。」


冷静に言う龍平だが、その顔は一応を沙那を心配するように見ている。

沙那の方もてっきり龍平がついて来るものだとばかり思っていたから、緊張感が湧いて来る。

沙那の母親は自分の実家を危険だと言った。

その真相を明らかにする為に沙那はここへ来た。

確かに龍平と一緒に行くと相手に不必要な違う誤解を与えかねない。


「行って来る…、1時間で戻ればいいのよね?」

「ああ…。」


龍平がそれ以上を言わないから、沙那は気合いを入れ直し、母親の実家である屋敷の門の前に向かった。

沙那に背中を向け、龍平が神社の方へと姿を消した。

なんで自分の母親の実家に来たというだけで、こんなに緊張を味わうのか…?

それを考えると沙那はため息が出てしまう。

もしかすると大袈裟に龍平のようなボディーガードは必要がなかったのではないかと後悔をするかもしれない。

一応、用意をした手土産の紙袋を握り直し、その門の隣りにある木戸に付けられた呼び鈴を恐る恐ると鳴らした。


『はい…。』


スピーカーの向こうからは若い女性の声がする。


「突然、すみません。私…、川中 沙那といいます。川中 理奈の娘です。」


呼び鈴の向こうではしばらくの沈黙が続いた。



/121ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ