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アゲマン!
第7章 また増えた謎



「明日の朝までは身動きが取れないんだから、ボスも寝なさいよ。」


拗ねた龍平に呆れたようにリンが言う。


「クライアントが眠れないのに俺が寝ると思うか?」


龍平は多分沙那はこの状況に怯えて眠れない夜になると考えていた。


「間違えないで…、クライアントは母親で、彼女はクライアントじゃないわ。」


リンは龍平の心配などお構い無しに龍平に冷たい言葉を浴びせ続ける。


「それでも、俺の仕事でターゲットロスト(目標を見失う)なんて恥さらしは許されない。」


龍平が低く唸り、怒りに満ちた目をギラギラとさせ始めた。

リンは口を閉じた。

こういう時の龍平には何を言っても通用をしない事をリンは知っているようだ。

リンは黙ったまま、龍平から離れると自分が乗って来たウニモグの後部車両へと乗り込む。

龍平のウニモグも同じ装備であり、後部車両には人一人分のフラットシートがあり、仮眠に使えるようになっている。

龍平は車の外に立ったまま、タバコに火を点し続ける。

一体、彼らは何者なのか?

今、ここに沙那が居れば、それは新たな謎として追加されているはずだ。

その沙那は今は怯えたまま監禁をされている。

沙那を守るのが龍平の仕事である以上、龍平は眠るという動作を自分に許す事はなく、まんじりともせずに朝を迎える事になった。





夜が明け、とっくに付近の村の人間は畑で仕事を始めているぞと言いたくなる時間帯に2台のウニモグが停まっている舗装の悪い道を白い自転車に乗った初老の男が現れた。

紺色の制服を着て、如何にもこの村の駐在という警察官だ。


「あんた方が…、その…。本庁からの?」


龍平とリンを見るや否や駐在は驚きの顔を隠す事なく質問をした。



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