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アゲマン!
第7章 また増えた謎



その頼りなさそうな駐在を一瞥した龍平は


「ああ…。」


とだけ答えた。

駐在はまだ信じられないという顔を崩す事はない。


「本当に、川中邸に間違いはないのですか?川中家はこの辺りじゃ、かなりの地主で古くからここに祀られた神社を守る一族の末裔なんですよ。」


駐在の言葉からは川中の家とは問題を起こしたくないのだというニュアンスが感じ取れる。


「地主だろうと神主だろうと人が1人消えたら問題だろ?」

「しかし、その消えた女性は勝手に帰った可能性もありませんか?」

「それはない…。だから、さっさと行くぞ。」


龍平とリンが嫌がる駐在を連れて神社の境内へと向かった。

沙那と来た時のように雑木林の小道を抜けると、雑木林からはヌッと黒人の大男が現れた為に


「ひえっ!?」


と駐在が小さな悲鳴を上げた。

事件などない田舎の村で気弱に駐在をして来た初老の男からすれば、龍平達の存在は異様で謎の集団としか捕らえる事が出来ない。


「彼も…!?」


恐る恐ると駐在が龍平に聞く。


「ああ…。」


面倒臭そうに龍平が答える。

とりあえずは駐在は上から命令を受けている以上、この謎の男女を連れて川中邸の呼び鈴を鳴らした。


『はい…。』


中年女性の返事…。


「すみません…、駐在ですが…、こちらに川中 沙那さんは居られますか?」


駐在はあくまでも自分が受けている命令を遂行する。


『少々、お待ち下さい。』


呼び鈴のスピーカーからそう聞こえ、しばらくは龍平達は沙那が待たされた木戸の前で待たされた。

木戸が開き、着物を着た中年女性が現れる。

川中 理恵だ。

理恵は駐在はともかく日本人と外国人というおかしな組み合わせである男女の龍平達を見て、顔を歪めて嫌悪感を露わにした。



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