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アゲマン!
第7章 また増えた謎



理恵はあくまでも駐在だけと話すと決めたようだった。


「沙那さんという女性は確かに昨日、うちへ来ました。ですが、用があるからと日暮れ前には帰られましたよ。」


尤もらしい事を理恵が言う。


「一応、確認をさせて貰えますかね?」


駐在が規定に従い任意の同意を求めた。


「それは、お断りをしますわ。うちは神事を執り行う神聖な巫女の家系です。令状もなくその神聖な場所を荒らされるとかあってはならない事です。」


理恵は断固として拒否をする。

こういう気丈さは川中家の血筋なのだろう。

勝ち誇る顔をする理恵に龍平が重い口を開いた。


「確かにそこの駐在には令状が必要だが、我々は外交特権があるから令状の必要はない。因みに川中家の秘密は川中 理奈から聞いている。」


龍平の言葉に理恵が更に顔を歪めた。


「理奈が何を言ったかは知りませんが、うちにはそんな秘密はありません。」

「巫女の部屋…、俺達が踏み込めば、あんたは監禁の現行犯でこの駐在に逮捕をされる。」

「冗談じゃないわ。沙那さんは自分から帰りたくないと言ったのよ。勝手に犯罪にしないで頂きたいわ。」

「なら、今すぐに沙那を連れて来い。時間の猶予は5分だけやる。」


あくまでも龍平は理恵に威圧的な態度を貫いた。

理恵は慌てたように千恵を呼び、沙那を連れて来るようにと命令をした。

千恵は仕方がなく沙那がいる座敷牢へと向かう。

無表情な顔をしてはいるがその心の奥には沙那に対する怒りが湧いていた。

何故…、本物の巫女のクセに神聖な巫女としての務めを果たそうとしないのか?

この村とこの家しか知らない千恵は憎しみを沙那に向ける事で自分の平静を保とうとした。



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