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「ネガティブ」のバイブル
第2章 愛欲の女神
放課後、友人たちは部活へ行き、俺は一人教室にいた。一人と言っても、しゃべる相手がいないという意味で、教室には俺の他にも何人かいる。誰かと話してたり、帰る準備してたり。その中に天原はいない。
一人になりたいと思ってたから、ちょうどよかった。本当は自分も部活があるんだけど…そんな気分じゃない。帰ろう。
と、教室を出た時、誰かが目の前に立つ。履いてる上履きには…成瀬、の文字。
「行くよ」
成瀬はそう言い、俺の腕をつかむ。
「……え?」
「ヤるんでしょ」
「今から!?」
「都合悪い?」
「あ…いや…」
「じゃあこっち」
成瀬に腕を引っ張られながらついていくと、そこは、美術準備室だった。中に入る。入ってすぐ、正面に大きな棚が置いてあり、入り口から部屋の奥は見えない。
「ヤる前に、話がある」
成瀬は振り向かずに言った。そういえば、珍しくガムを噛んでいない。
「あ…うん…」
ごちゃごちゃした中を歩き、棚の裏へいく。そこは少しひらけていて、美術準備室にはおよそ似つかわしくない、大きめのソファーが一つ置いてあった。
一人になりたいと思ってたから、ちょうどよかった。本当は自分も部活があるんだけど…そんな気分じゃない。帰ろう。
と、教室を出た時、誰かが目の前に立つ。履いてる上履きには…成瀬、の文字。
「行くよ」
成瀬はそう言い、俺の腕をつかむ。
「……え?」
「ヤるんでしょ」
「今から!?」
「都合悪い?」
「あ…いや…」
「じゃあこっち」
成瀬に腕を引っ張られながらついていくと、そこは、美術準備室だった。中に入る。入ってすぐ、正面に大きな棚が置いてあり、入り口から部屋の奥は見えない。
「ヤる前に、話がある」
成瀬は振り向かずに言った。そういえば、珍しくガムを噛んでいない。
「あ…うん…」
ごちゃごちゃした中を歩き、棚の裏へいく。そこは少しひらけていて、美術準備室にはおよそ似つかわしくない、大きめのソファーが一つ置いてあった。