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「ネガティブ」のバイブル
第3章 Gメン…いや、G以下メン
「ゔお゙あ゙あ゙ああぁ~」
獣のようなうめき声をあげ、俺は食卓テーブルにべたりと伏す。

そんな俺の様子を、汗のかいたコップに口をつけた弟があきれ顔で一瞥し、何も見ていないとばかりに視線をまたテレビに戻した。


ここは自分の家だ。あれから美術準備室を出、家に帰ってきた俺は、今日あったできごとを1から10まで思い出していた。

ヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかったヤれなかった

    ヤ れ な か っ た

どこを後悔しているかと言えば全部後悔しているが、なかでも一番のポイントは前述の一点だ。

最後の最後まで運がない。そうだ、運がない。肝心なときに俺は不幸だ。肝心なときじゃなくても俺は不幸だ。

成瀬もつまんなかったろうな。俺何もしてあげてないし。

「あぁあ~あああ」
これまでのこともこの先のことも悲観し、またうめく。

「テレビ聞こえないんだけど」
うるさくわめく俺に、弟が非難めいた口調で言った。

「…ごめん。……………………………………………………………………うっ」
そうして今度は、メソメソと泣き始める。弟はこの上なくめんどくさそうな顔をし、ため息をついてテレビを切った。
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