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「ネガティブ」のバイブル
第5章 天使が舞い降りました
ぎゅっと目を閉じ、恥ずかしさに耐えるようにブラウスの胸元部分をつかむ茉莉。少し癖のあるしっとりとした黒髪を、床の真っ白な学級旗が際立たせていた。くしゃ、とその髪を撫でる。
「床じゃ痛いよね。移動しようか」
そうして連れてきたのは、美術準備室。中を確かめると、運良く誰もいなかった。茉莉を招き入れる。
「久しぶりに入るけど…美術準備室ってこんな感じだったっけ」
この学校では、美術の授業は一年生のみ必修で、あとは選択制だった。だから、二年になり別の教科を選んだ人は、とことん縁がなくなるのだ。
入り口前にそびえ立つ、石膏像などが置かれた棚を抜けると、いつも通りそこにはソファーがあった。成瀬たちがヤっていたのは、いわゆる背面座位だが、対面でできるだろうか。
カチャカチャとベルトを外し、茉莉にキスしながら、スカートの中へ手を滑り込ませる。下着に指を掛け、するすると下へずり下ろした。
パサ、と小さな音が聞こえ、そのままソファーまで導くと、俺も下着ごとズボンを脱ぎ捨て、浅く座った。唇が離れ、熱く見つめ合う。
と、茉莉の視線が移った。
「床じゃ痛いよね。移動しようか」
そうして連れてきたのは、美術準備室。中を確かめると、運良く誰もいなかった。茉莉を招き入れる。
「久しぶりに入るけど…美術準備室ってこんな感じだったっけ」
この学校では、美術の授業は一年生のみ必修で、あとは選択制だった。だから、二年になり別の教科を選んだ人は、とことん縁がなくなるのだ。
入り口前にそびえ立つ、石膏像などが置かれた棚を抜けると、いつも通りそこにはソファーがあった。成瀬たちがヤっていたのは、いわゆる背面座位だが、対面でできるだろうか。
カチャカチャとベルトを外し、茉莉にキスしながら、スカートの中へ手を滑り込ませる。下着に指を掛け、するすると下へずり下ろした。
パサ、と小さな音が聞こえ、そのままソファーまで導くと、俺も下着ごとズボンを脱ぎ捨て、浅く座った。唇が離れ、熱く見つめ合う。
と、茉莉の視線が移った。