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降っても照っても曇っても(くすくす姫後日談・その4.5)
第1章 妻の役目と、月のもの
(…あ。胸っていうのもあったわね)
口はだめかもと思った姫は、「胸で挟む」というのを思い出しました。
これまた聞いたところによると、殿方は大概お喜びになるようでしたが、ご婦人方の意見は様々でした。
そもそも挟めるかどうかという時点で、かなり人を選びます。
姫は自分の胸をふにょんと寄せて、ご婦人方から聞いた状況を想像してみました。
見た感じと、サクナの体についての記憶から考えると、挟むことは、出来そうです。
が、月のものの時は胸が張る質なので、寄せただけでも少し痛みました。
(…普段はともかく、月のものの時は、これもだめかなー…妻失格かも…)
「お早うスグリ、大丈夫か…っ?!」
「あ、サクナ。おはよう!」
ノックと共に部屋に入ってきたサクナは、胸を寄せて眉を顰めている姫を見て、眉を顰めました。
「お前…何やってんだ…?」
いつもの不機嫌そうな顔は更に不機嫌が上乗せされて、凄まじく不機嫌そうに見えました。
「あ、これ?えーっと…サクナの、挟めるかなー?って」
「はぁああああああ!?」
サクナは不機嫌そうな顔から一転して、驚愕を絵に描いた様な顔になりました。
そこで姫は思い切って、今の自分の体のことを打ち明ける事に致しました。
「あのね、月のものが来たの。だから朝ご飯も行けなかったの、心配させてごめんなさい」
恐る恐るサクナを見ると、先程から顔色はあまり変わっていなかったので、姫はほっと致しました。
「それで、しばらく閨のお相手を出来ないから、サクナを気持ちよくする方法を考えてて…だから、こうやって、挟めるかなー?って」
姫は一旦離していた手でまた胸を寄せて、また少し顰めっ面になりました。
「でも、今少し胸が張ってるから、挟むとちょっと痛いかも…」
「…いつ、誰が、今のお前に、そんなことしろって頼んだよ…」
姫の話を聞いたサクナは、はぁあああっと、盛大に溜息を吐きました。
「頼まれては、いないけど。そういうのも妻の役目って聞いたから」
「…んなもん…役目じゃねぇだろ…」
サクナは、これも姫がレンブ妃の婚礼前の晩餐会で仕入れた突拍子も無い知識のひとつかと思い、目を覆いました。
「でも、我慢させることにはなるし…悪いかなって」
「いいか、良ーーーく聞け。」
姫の言葉に眉を顰めて、サクナはきっぱりと言いました。
「俺は、ヤる為に、お前を嫁にするんじゃねぇぞ。」
口はだめかもと思った姫は、「胸で挟む」というのを思い出しました。
これまた聞いたところによると、殿方は大概お喜びになるようでしたが、ご婦人方の意見は様々でした。
そもそも挟めるかどうかという時点で、かなり人を選びます。
姫は自分の胸をふにょんと寄せて、ご婦人方から聞いた状況を想像してみました。
見た感じと、サクナの体についての記憶から考えると、挟むことは、出来そうです。
が、月のものの時は胸が張る質なので、寄せただけでも少し痛みました。
(…普段はともかく、月のものの時は、これもだめかなー…妻失格かも…)
「お早うスグリ、大丈夫か…っ?!」
「あ、サクナ。おはよう!」
ノックと共に部屋に入ってきたサクナは、胸を寄せて眉を顰めている姫を見て、眉を顰めました。
「お前…何やってんだ…?」
いつもの不機嫌そうな顔は更に不機嫌が上乗せされて、凄まじく不機嫌そうに見えました。
「あ、これ?えーっと…サクナの、挟めるかなー?って」
「はぁああああああ!?」
サクナは不機嫌そうな顔から一転して、驚愕を絵に描いた様な顔になりました。
そこで姫は思い切って、今の自分の体のことを打ち明ける事に致しました。
「あのね、月のものが来たの。だから朝ご飯も行けなかったの、心配させてごめんなさい」
恐る恐るサクナを見ると、先程から顔色はあまり変わっていなかったので、姫はほっと致しました。
「それで、しばらく閨のお相手を出来ないから、サクナを気持ちよくする方法を考えてて…だから、こうやって、挟めるかなー?って」
姫は一旦離していた手でまた胸を寄せて、また少し顰めっ面になりました。
「でも、今少し胸が張ってるから、挟むとちょっと痛いかも…」
「…いつ、誰が、今のお前に、そんなことしろって頼んだよ…」
姫の話を聞いたサクナは、はぁあああっと、盛大に溜息を吐きました。
「頼まれては、いないけど。そういうのも妻の役目って聞いたから」
「…んなもん…役目じゃねぇだろ…」
サクナは、これも姫がレンブ妃の婚礼前の晩餐会で仕入れた突拍子も無い知識のひとつかと思い、目を覆いました。
「でも、我慢させることにはなるし…悪いかなって」
「いいか、良ーーーく聞け。」
姫の言葉に眉を顰めて、サクナはきっぱりと言いました。
「俺は、ヤる為に、お前を嫁にするんじゃねぇぞ。」