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妹の志保がスキモノの件
第8章 それから五年経って。
横一線に並ぶ。ゴールまで残り15m程。
ほんの一瞬だが、果てしない時間に感じる。
もっと早く!もっと早く!
もちろん隣を行く選手も気持ちは同じだ。
二人譲らない。
風の中身を沈め下を見てペダルを踏む。
美しい路面に映る自分の影。
…お兄ちゃん!
志保の声が聞こえた。
頭を上げるゴールラインが迫る。
一つ一つの踏み込みが力強く感じる。
最後の一漕ぎは全身を使って踏んだ。
二車 並んでゴールラインを通過する。
カラカラとチェーンとギアの音がする。
瞬間バンクは沈黙した。
ほんの一瞬だが、果てしない時間に感じる。
もっと早く!もっと早く!
もちろん隣を行く選手も気持ちは同じだ。
二人譲らない。
風の中身を沈め下を見てペダルを踏む。
美しい路面に映る自分の影。
…お兄ちゃん!
志保の声が聞こえた。
頭を上げるゴールラインが迫る。
一つ一つの踏み込みが力強く感じる。
最後の一漕ぎは全身を使って踏んだ。
二車 並んでゴールラインを通過する。
カラカラとチェーンとギアの音がする。
瞬間バンクは沈黙した。