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夢…獏の喰わぬ夢
第1章 春


「明日もランチ一緒にいいかな?」

「もちろん、ランチはどっちにしても食べるから…」

さっきと同じ、必然性だけの返事。


僕の存在はどうでもいいのか?
自分の中に彼女に対して、好きという感情があるのか、確認すらしていないのに、
彼女を質問責めにしたい自分がいた。


それを言葉にまとめようとする前に、

「食べられないものとかある?
なければあなたの分もお弁当用意するけど、いいかしら?」

と彼女の追撃に合い、


「特に好き嫌いはないよ。」

と答えてしまっていた。



決めた通り、それ以上彼女を深追いするのは止めて、アパートへと帰った。


無機質な大学生活を堪能しようと決め始めていたのに、
(いや、期待もせず、行動もなしにそれ以外の生活があることが珍しいが、)
未知の珍しい隕石が降り注ぎ、
どっと疲れて、部屋のほとんどを占めるベッドにバタッと倒れると、朝まで寝てしまった。


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