パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 春

彼女はとても眩しくて、僕の腕の中にいてはいけないほど輝く、白い肌を隠し持っていた。

表情は悪戯っぽい笑みを浮かべていて、
僕は、彼女がするりと逃げ出してしまわないように痛いほど強く抱きしめた。

そして僕から離れたくないと懇願させるべく、僕自身が彼女の中にいて蠢いていた。

彼女の唇から、吐息がもれ、僕の名前を呼ぶのが先か、それとも、僕が彼女の中で果ててしまうのか、
快感の渦の中で、もうどちらでもよく、すべて吐き出してしまいたいと思った瞬間、、、

無惨にも目が覚めた。


「夢か‥‥」

あまりにリアルで、僕の体は実際に反応していた。

シャワーを浴び、数時間後に彼女に会うのが気恥ずかしかったが、夢の余韻のままに処理して放った。


大学の席につき、彼女が降ってきてからの習慣となった独り問答に捕らわれていると、
いつも通り、ギリギリに彼女は僕の隣の席に滑り込み眠った。

一つ違ったのは、
「おはよう」
と挨拶されたのだが、
言葉とは裏腹に、彼女はすぐに眠りについたらしい。

おかげで僕は、安心して彼女を観察することができた。
夢と現実と妄想との比較で午前中の講義はすぐに終わった。