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僕だけの母さん
第3章 再び
加藤が繋がったままの母さんを抱え上げて寝室に移動した。

その姿はこどもを抱っこする父親のようだった。

加藤が歩くたびに真下から突き上げられて、母さんは断続的に小さな悲鳴を上げ続けた。

僕は寝室に移動した二人を追った。

開け放しのドアの前に着くと既にベッドの上では激しい行為が展開されていた。

「あっ?あっ?あっ・・か、加藤さん、私・・私・・もうダメ!」

「そんなに大きな声を出したら、2階の翔太君に聞こえちゃいますよ♪」

切羽詰まった表情で甲高い声を上げ続ける母さんを加藤は僕の名前を出してたしなめた。

「・・・!」

母さんの声が止んだ。

「ドアを・・ドアを閉めて!」

母さんが加藤に僕が覗き込んでいるドアを閉めるように懇願している。

今更、後の祭りなのだが・・

「ダメですよ!大きな声を出したら聞こえちゃうという緊張感があった方が更に燃えるでしょう?」

「ああ・・そんな・・加藤さんの意地悪!」

母さんは拗ねたような、甘えたような声で抗議しながら、加藤を睨む真似をした。

「アハハ♪そんな可愛い顔で睨まれても怖くないですよ♪」

そう言って笑った加藤がいきなり自身を引き抜いたものだから、母さんは驚いてあっ?と戸惑ったような声を上げた。

「今度は奥さんが上になって下さい」

母さんの隣に仰向けになった加藤が母さんにそう声をかけた。

すると母さんは、嫌がる素振りも見せずに体を起こして加藤の要求に答えようとする。

加藤の方を向いてゆっくり腰を落としていく母さんを僕は呆然と見詰めていた。

「今日は反対向きで!」

「え?」

加藤に反対向きで・・と言われて少し戸惑ったような表情を見せながらも母さんは加藤に背中を向けたのだった。

(ヤバっ・・!)

母さんが僕が覗き込んでいるドアの方を向いたから、僕は慌てて身を隠した。

「あっ!?」

後ろ向きで加藤と繋がった母さんの口から短い悲鳴が上がる。

「奥さんが動いて下さい♪」

加藤が優しい声で母さんに指示を出した。

すると母さんは言われるまま、ぎこちなく動き始めた。

和式のトイレにでも入っているかのような下半身が丸見えの態勢で母さんはぎこちなく上下に動いている。

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