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僕だけの母さん
第4章 欲望
僕は母さんから1メートル位離れた位置にいた。

こんな筈ではなかったのだが、予想外の混み具合で何とも致し方なかった。

今日はここまでか・・

残念だったが、この距離では諦めるしかなかった。

しばらく窓の外の景色に目をやっていた僕がふと視線を母さんに向けると、何やら母さんの様子がおかしかった。

(何だ・・?母さん、具合でも悪いのかな?)

母さんは片手で吊革に掴まりながら、時折、顔を上に向けたり、俯いたりを繰り返していたのだ、

その時、僕はハッと気が付いた。

(痴漢・・?もしかして、母さんは痴漢に遭っているのか・・?)

ドキッとした。

だが、あの様子は間違いない。

母さんは痴漢に遭っているのだ。

そして母さんにとって・・いや、僕にとって悲運だったのは、今の痴漢行為が先程の続きだと母さんが思い込んでいる事だった。

(くそっ!誰だ?いったいどいつが・・?)

僕は母さんの周囲にいる男どもを睨み付けながら痴漢を見つけようとした。

だが、わからなかった。

サラリーマン風の中年男や野球帽をかぶった年齢不詳の男、白髪頭のおやじ、男子高校生、それから・・

きりがなかった。

もっと近付いて母さんのお尻に触れている手を掴んでやるしかない!

そう思ったが、とても移動できる状況ではなかった。

それに・・

もし痴漢を捕まえても、その手を掴んで『痴漢だ!』と大袈裟に騒ぐ事などできっこなかった。

そうしたら、僕の存在が母さんに知られてしまう。

最悪だった。

母さんは小さく顔を振ったり、小刻みに揺らしたりして痴漢行為に必死に耐えている風情だった。

(母さん・・)

母さんはいったいどんな悪戯をされているのだろう?

お尻を撫でられているのだろうか?

それとも僕みたいに大人の玩具を使われているのだろうか?

悔しかった。

母さんの快楽に戸惑いながら歪む顔を見るのは僕だけの権利なのだ。

パッと出のにわか痴漢なんぞに横取りされるなんて・・



僕が指定した5つ目の駅で母さんは電車を降りなかった。

痴漢行為が続いていたから、まだ降りてはいけないのかと判断したのだろうか?

相変わらず車内は超満員だった。

と、その時だった。

堪え切れなくなった母さんがその場にしゃがみ込んだのだった。

周囲がざわめいた。



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