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僕だけの母さん
第1章 目撃
「翔ちゃん、おはよう♪」
朝、僕が2階から降りて来ると、母さんがいつもの愛くるしい笑顔を見せながら声をかけてきた。
「おはよ」
返事を返しながらも僕は母さんの顔が見れなかった。
夕べ飲み過ぎて鼾をかいて寝ていた父さんは既に朝食の最中だった。
「おう、翔太。おはよう」
自分が寝ている間に何があったのかも知らずに父さんはうまそうに朝食を摂っている。
加藤という男の姿はなかった。
朝早く帰ったのだろうか?
母さんをモノにして満足して・・
母さんの様子はいつもと変わらなかった。
元々短い髪を後ろで縛って動きやすくしながら、忙しそうにキッチンと食卓を行き来している。
夕べあんな事があったのに・・
まるで何事もなかったかのように・・
「母さん、夕べ来たお客さんは?」
僕は客を連れて来た父さんではなく、わざと母さんに聞いてみた。
「夕べ遅く帰ったわよ」
一瞬、どうして自分に聞くのかと驚いたような顔をして父さんを見た後で母さんはそう素っ気なく答えた。
「父さん、夕べ連れて来たあのお客さんは何ていう名前だっけ?」
「ああ、加藤次長だよ。同期で歳も一緒だから父さんと仲が良いんだよ」
人のいい父さんはニコニコしながら話してくれた。
夕べ愛する妻を寝取られた事も知らないで呑気にコーヒーを飲んでいる父さんが哀れに思えた。
「同期で歳が一緒なのにあの人の方が偉いの?」
僕はそんな父さんに皮肉を言ってやった。
「アハハ、確かにそうだ。あいつはやり手だからな。父さんみたいな凡人はとても敵わないよ」
そう言って笑う父さんに言ってやりたかった。
『何言ってるんだよ!そんな事だから母さんを寝取られちゃうんだぜ!』・・と。
相変わらず母さんはそんな話に興味はないといった感じで忙しく走り回っていた。
朝、僕が2階から降りて来ると、母さんがいつもの愛くるしい笑顔を見せながら声をかけてきた。
「おはよ」
返事を返しながらも僕は母さんの顔が見れなかった。
夕べ飲み過ぎて鼾をかいて寝ていた父さんは既に朝食の最中だった。
「おう、翔太。おはよう」
自分が寝ている間に何があったのかも知らずに父さんはうまそうに朝食を摂っている。
加藤という男の姿はなかった。
朝早く帰ったのだろうか?
母さんをモノにして満足して・・
母さんの様子はいつもと変わらなかった。
元々短い髪を後ろで縛って動きやすくしながら、忙しそうにキッチンと食卓を行き来している。
夕べあんな事があったのに・・
まるで何事もなかったかのように・・
「母さん、夕べ来たお客さんは?」
僕は客を連れて来た父さんではなく、わざと母さんに聞いてみた。
「夕べ遅く帰ったわよ」
一瞬、どうして自分に聞くのかと驚いたような顔をして父さんを見た後で母さんはそう素っ気なく答えた。
「父さん、夕べ連れて来たあのお客さんは何ていう名前だっけ?」
「ああ、加藤次長だよ。同期で歳も一緒だから父さんと仲が良いんだよ」
人のいい父さんはニコニコしながら話してくれた。
夕べ愛する妻を寝取られた事も知らないで呑気にコーヒーを飲んでいる父さんが哀れに思えた。
「同期で歳が一緒なのにあの人の方が偉いの?」
僕はそんな父さんに皮肉を言ってやった。
「アハハ、確かにそうだ。あいつはやり手だからな。父さんみたいな凡人はとても敵わないよ」
そう言って笑う父さんに言ってやりたかった。
『何言ってるんだよ!そんな事だから母さんを寝取られちゃうんだぜ!』・・と。
相変わらず母さんはそんな話に興味はないといった感じで忙しく走り回っていた。