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僕だけの母さん
第2章 恥態
その日、同じクラスの田中と斎藤が我が家に遊びにやって来た。
勿論、一緒に勉強するという名目で。
だが、田中と斎藤の本当の目的は実は母さんに会いたいが為だった。
二人とも母さんのファンで何だかんだと理由をつけて何度も我が家を訪れていたのだ。
母さんも二人が来ると弟が二人増えたかのように大事にもてなしてくれた。
「おばさん、いいな~♪」
「将来、結婚するならおばさんみたいな女性がいいよな♪」
田中も斎藤も母さんがいなくなると途端に顔をほころばせてだらしない声を上げた。
「アハハ、母さん、若く見えるけどもう43だぜ!アラフォーだぜ!」
僕はそんな二人をたしなめる。
「歳なんて関係ないよ!おばさんと結婚したいよ~」
斎藤があまりに下らない事を言うから、僕と田中が大笑いしたところに母さんが紅茶とケーキを運んで来た。
「勉強してる割りには楽しそうじゃない?」
皆に紅茶とケーキを勧めながら、母さんが「何をそんなに楽しそうに話してたの?」と聞いてきた。
「斎藤がさ、母さんと結婚したいんだってさ!」
「え~?こんなおばさんと?」
母さんは大袈裟に驚いた振りを見せながらもどこか嬉しそうだった。
「だって、おばさん若いもん♪まだ20代に見えますよ♪」
「あら~♪そんな事言ってくれるの斎藤君だけよ♪ありがとう♪」
年頃の少女のように喜びながら母さんは部屋を出て行った。
そんな母さんの秘密を僕は知っている。
父さん以外の男とあんな事を・・
いっそ田中と斎藤に教えてやりたかった。
そして3人でどうしてあんな事をしたのか追求してやりたかった。
でも、そんな事をしたら・・
それこそ母さんは自殺でもしてしまうかも知れなかった。
やる瀬なかった。
勿論、一緒に勉強するという名目で。
だが、田中と斎藤の本当の目的は実は母さんに会いたいが為だった。
二人とも母さんのファンで何だかんだと理由をつけて何度も我が家を訪れていたのだ。
母さんも二人が来ると弟が二人増えたかのように大事にもてなしてくれた。
「おばさん、いいな~♪」
「将来、結婚するならおばさんみたいな女性がいいよな♪」
田中も斎藤も母さんがいなくなると途端に顔をほころばせてだらしない声を上げた。
「アハハ、母さん、若く見えるけどもう43だぜ!アラフォーだぜ!」
僕はそんな二人をたしなめる。
「歳なんて関係ないよ!おばさんと結婚したいよ~」
斎藤があまりに下らない事を言うから、僕と田中が大笑いしたところに母さんが紅茶とケーキを運んで来た。
「勉強してる割りには楽しそうじゃない?」
皆に紅茶とケーキを勧めながら、母さんが「何をそんなに楽しそうに話してたの?」と聞いてきた。
「斎藤がさ、母さんと結婚したいんだってさ!」
「え~?こんなおばさんと?」
母さんは大袈裟に驚いた振りを見せながらもどこか嬉しそうだった。
「だって、おばさん若いもん♪まだ20代に見えますよ♪」
「あら~♪そんな事言ってくれるの斎藤君だけよ♪ありがとう♪」
年頃の少女のように喜びながら母さんは部屋を出て行った。
そんな母さんの秘密を僕は知っている。
父さん以外の男とあんな事を・・
いっそ田中と斎藤に教えてやりたかった。
そして3人でどうしてあんな事をしたのか追求してやりたかった。
でも、そんな事をしたら・・
それこそ母さんは自殺でもしてしまうかも知れなかった。
やる瀬なかった。