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柊屋敷の嫁御様(くすくす姫後日談・その5)
第9章 埃と扉
「…あら?」
サクナの私室の奥に連れて来られた姫は、首を傾げました。
「あそこが入り口よね?それで、あそこが私のお部屋と繋がってるところよね?」
「ああ」
その二つの扉は使ったことがありますし、存在にも気付いておりました。
けれど今目の前には、もう一つ扉があります。サクナが姫の部屋に居るのを好むので、こちらの部屋をゆっくり眺めたことは、実は今まで有りませんでした。
「この扉は、どこに続いてるの?」
「これは、これだ」
姫が扉を指差して聞くと、サクナは澄まして戸を開けました。
向こう側を見た姫は、変な声を上げました。
「っうおっ風呂っ!?」
姫の目の前には、何故か風呂場が広がっていました。
姫は自分の錯覚かと思って目をごしごし擦ってみましたが、風呂場は相変わらず風呂場でした。
「っうおっ風呂っじゃねえ。風呂だ」
サクナはそう答えながら、姫の上着のボタンを外し始めました。
「…なんで、こんなとこに、お風呂が…」
「あ?お前と入るために決まってんだろ」
サクナはそう答えながら、姫の腰のリボンを解きました。
「でもっ、向こうにお風呂あるわよね、このお家」
「そりゃあるぞ。お前も入ったろ」
サクナはそう答えながら、姫の腕を上着の袖から抜きました。
「入ったわよ!なのに、なんで、ここにもあるの?!」
「お前、聞いて無かったのか?『お前と入るために決まってんだろ』」
サクナはそう答えながら、姫のスカートを床に落としました。
「部屋二つぶち抜いたついでに造った。幸いなことにここの向かいは厨房だからな、湯が引ける」
サクナはそう言いながら、姫の下着を肩から落としました。
「え?!そうなの?!」
「そうだぞ。気付かなかったのか?」
屋敷の構造は、コの字のようになっていました。姫の部屋とサクナの部屋があるのは一番奥でしたが、間に庭とも言えないような空間を挟み、向かいに厨房が有ったのでした。
サクナは姫に説明しながら、姫のお尻から下穿きを滑り落としました。
「全然、分かってなかった…なんか、廊下が何回も曲がってて、ぐるぐるしたお家だなあ、って思ってた…」
姫は、頭の中に見取り図を作れるほどには、ここに慣れては居ませんでした。それに元々、そういう事は不得意な性質でもありました。
その上、何かに気を取られると他のことには頭が全く回らないという、少々困った性質も有りました。
サクナの私室の奥に連れて来られた姫は、首を傾げました。
「あそこが入り口よね?それで、あそこが私のお部屋と繋がってるところよね?」
「ああ」
その二つの扉は使ったことがありますし、存在にも気付いておりました。
けれど今目の前には、もう一つ扉があります。サクナが姫の部屋に居るのを好むので、こちらの部屋をゆっくり眺めたことは、実は今まで有りませんでした。
「この扉は、どこに続いてるの?」
「これは、これだ」
姫が扉を指差して聞くと、サクナは澄まして戸を開けました。
向こう側を見た姫は、変な声を上げました。
「っうおっ風呂っ!?」
姫の目の前には、何故か風呂場が広がっていました。
姫は自分の錯覚かと思って目をごしごし擦ってみましたが、風呂場は相変わらず風呂場でした。
「っうおっ風呂っじゃねえ。風呂だ」
サクナはそう答えながら、姫の上着のボタンを外し始めました。
「…なんで、こんなとこに、お風呂が…」
「あ?お前と入るために決まってんだろ」
サクナはそう答えながら、姫の腰のリボンを解きました。
「でもっ、向こうにお風呂あるわよね、このお家」
「そりゃあるぞ。お前も入ったろ」
サクナはそう答えながら、姫の腕を上着の袖から抜きました。
「入ったわよ!なのに、なんで、ここにもあるの?!」
「お前、聞いて無かったのか?『お前と入るために決まってんだろ』」
サクナはそう答えながら、姫のスカートを床に落としました。
「部屋二つぶち抜いたついでに造った。幸いなことにここの向かいは厨房だからな、湯が引ける」
サクナはそう言いながら、姫の下着を肩から落としました。
「え?!そうなの?!」
「そうだぞ。気付かなかったのか?」
屋敷の構造は、コの字のようになっていました。姫の部屋とサクナの部屋があるのは一番奥でしたが、間に庭とも言えないような空間を挟み、向かいに厨房が有ったのでした。
サクナは姫に説明しながら、姫のお尻から下穿きを滑り落としました。
「全然、分かってなかった…なんか、廊下が何回も曲がってて、ぐるぐるしたお家だなあ、って思ってた…」
姫は、頭の中に見取り図を作れるほどには、ここに慣れては居ませんでした。それに元々、そういう事は不得意な性質でもありました。
その上、何かに気を取られると他のことには頭が全く回らないという、少々困った性質も有りました。