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イかせ屋…2
第4章 その男、弱い生き物につき…



その戸棚をゆっくりと見る。


「中を見てもいいですか?」


古めかしい本を一冊、手に取って聞いてみた。


「どうぞ、お好きなだけ…。」


清太郎さんは絶対に笑顔を崩さない。

こより紐で閉じられた本を開く。

うげっ…!?

見た事を少し後悔する。

ちょんまげのおじさんが島田髪のお姉さんと裸で交合う姿が墨で模写されて描かれてる。

その横には何かの説明文が書いてある。

パラパラとページをめくる。

多分…、これは様々な体位について事細かに説明されてる本…。

がっくりとする。

清太郎さんがまたクスクスと笑う。


「江戸時代のエロ本だよ。」


清太郎さんの優しい解説。

そういう事は先に言って下さい!

ちょっと膨れっ面を清太郎さんへ向ける。

それでも好奇心が湧いて来る。

戸棚にはとても綺麗な金箔で意匠があしらわれた漆塗りの美しい小箱もある。

そっと蓋を開けて見る。

うぎゃーっ!?

慌てて閉める。

中には赤いビロードの布の上に宝石のような扱いで置かれた木彫りの彫刻があった。

その木彫りの彫刻は随分と生々しい男性シンボルの形をしてる。


「ああ、それ、凄いでしょ?多分、日本で最古の大人の玩具だよ。」


清太郎さんがニコニコとして説明をしてくれる。

つまり、この蔵に千年以上のイかせ屋の知識が詰まってるのだと理解する。


「昌さんもここで学んだのですか?」

「うん…、まぁ、そうだね。昌が行った大学は京都だったし…。」

「こっちで?」

「聞いてない?跡継ぎになる為にこっちの医大を出たんだよ。」


そんな話をした事がない。

イかせ屋の跡継ぎの為に医大に行く!?

意味がわかりません。


「何故、昌さんはイかせ屋になろうと思ったのですか?」


私の質問に初めて清太郎さんが笑顔を止めた。



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