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イかせ屋…2
第6章 その男、王子様につき…
昌さんがテーブルの上に小さな箱を出す。
「梓…。」
少し緊張をした昌さんの顔。
まさか!?
箱には小さなリボンが付いてる。
昌さんの大きな手で私の手を取るとその小さな箱を私の手に握らせる。
「受け取って欲しい…。」
箱の中身を確認する。
ダイヤが付いた指輪。
「昌さん…。」
「俺と結婚をして欲しい…。」
今夜はまともなプロポーズ。
「はい…、私を貰って下さい。」
昌さんがくしゃくしゃの笑顔になる。
私の為にちゃんとしたプロポーズを必死になって考えてくれたんだとわかる。
この人となら世界一幸せな花嫁になれると確信する。
後はイチャイチャでエレベーターに乗って昌さんが予約した部屋へ向かう。
当然のようにスイートルーム…。
『Beau』で女優さんなどの予約があるとプライバシー保護の為に普段からこういうホテルのスイートを借りたりするから、なかなか予約が取れない特別な日の予約でも優先をして貰えるらしい。
部屋は角部屋。
L字の窓一面に夜景が広がる。
「凄ーいっ!」
キラキラの星の上に立ってる気分。
昌さんが私が握ってた指輪のケースを取って蓋を開ける。
指輪をゆっくりと私の左手の薬指にはめてくれる。
いつの間にサイズを測ったの?
指輪はぴったりと私の手に収まった。
「夜景よりも梓の方が綺麗だ…。」
私の指輪に口付けをして、そんな言葉を囁く。
ズキューン!
やばすぎます!
照れくさくて身体中がカッとなる。
「そんな事ないわ。」
恥ずかしいから窓の外に向く。
開いた背中に昌さんが身体を寄せて来る。
「梓の方が絶対に綺麗だ…。」
耳を出している右側のうなじからリップ音がして首で止めてあるドレスのリボンが外される。
サラサラのドレス…。
スルリと胸の部分が晒される。
「やんっ!」
背中が更にグッと押されて乳房が冷たい窓に押し付けられる。