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イかせ屋…2
第9章 その男、ヤキモチ妬きにつき…
三賀日はそんな感じで昌さんと過ごす毎日…。
だけど淫らに身体の開発ばかりをしてる場合じゃありません。
一応、今の私は花嫁修行中という立場。
昌さんの希望で夏までには結婚をするという事が決定をしたから私は再びお料理教室へと通い出す。
今回は20回の長期レッスン。
フレンチ料理の基礎から本格フレンチまでを学べるコースにして貰う。
お父さんが作った野菜で作るテリーヌなどの野菜料理がメインになるフレンチが作れるようになりたいのが最終目標。
だから今回はケーキの時よりも気合いが入る。
レッスンを受けてる講師の先生からは
「着物を着てフレンチを作りたいと言う生徒さんは初めて見たよ。」
と言われた。
「これが私の戦闘服ですから。」
「なら、頑張って戦いましょう。」
そんな軽い冗談を言いながらもフレンチの世界は覚える事が多いのだと知る。
例えばシュー・ファルシ…日本じゃロールキャベツ的なお料理ですが、キャベツの中に詰める詰め物の段階でムースを作り、野菜を炒めたり、お肉の味付けをして焼いたりとかなりの行程を必要とする。
しかも最後はそのロールキャベツを煮込み、ソースは別に調理するという大変な作業。
「まさに戦い。」
「でも勝ちましたよ。」
講師の先生からは合格点が貰えた。
フレンチレストランのお値段が半端なくお高い理由を理解する。
そうやって自分のレベルが上がってく。
梓は賢さが2上がった。
「では、また来週…。」
「ありがとうございました。」
レッスンを終えて教室を出る。
昌さんが迎えに来てくれるのを待つ。
「まさか…、杉田さん?」
懐かしい声がする。
声がする方を見れば懐かしい顔がある。
「植草君…。」
どんな顔をすべきか迷ってしまう。