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イかせ屋…2
第10章 その男、イかせ屋につき…
ベッドに寝かされた私は目を閉じる。
これもオーダー。
イかせ屋と昌さんを混乱しない為。
額へのキス。
眉間にもキス。
イかせ屋の指先が私の顔を撫でて来る。
頬にもキス。
だけど口には絶対にしない。
口へキスは本命にしかしないルール。
指先が耳を撫で始める。
反対側の耳朶からはリップ音がする。
ツーッと耳に沿って舌が這う。
期待感に息が上がって来る。
指先が首筋をマッサージするようにして撫でる。
肩を撫でながら腕に進む。
手まで辿り着くとその手を握り私の指先から1本1本を丁寧に舐め始める。
「綺麗な手だ…。」
イかせ屋のお世辞…。
女性をその気にさせるテクニック。
「そんな事ないわ。」
「綺麗だよ…。滑らかで綺麗な肌をしてる。」
腕に向かって舌が這う。
長襦袢の上からそっとフェザータッチで胸を包むようにして大きな手が触れて来る。
ただ、サワサワと触られる。
襟の合わせの隙間から胸の谷間にキスされる。
「見てもいいか?」
お客様が嫌がれば裸を見ないという条件。
「どうぞ…。」
少し居直ったように返事をする。
長襦袢の結びが外されて合わせの片方だけが広げられる。
半裸で晒される乳房…。
チュッ…
キスが落とされる。
唇で喰むようにして上から乳房が揉まれてく。
手が下から持ち上げるようにして乳房を揉む。
両方から挟まれたように揉まれた乳房からは乳首が痛みを放ちそそり勃つ。
チュゥ…
その乳首が吸われた瞬間、目を固く閉じる。
身体中にじわんっと快感が広がる。
やはりイかせ屋には感じさせられる?
私が好きだった人はただのイかせ屋?
目を閉じてるのにずっと昌さんの顔がチラついてイかせ屋の愛撫に集中が出来ない。