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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第3章 害獣ではありません
「…………小山…………」
「は?こりゃまぁ?」
「…なんでもねぇ」
何だ?
なんか動揺してるみてぇだが、何がどうしたんだ?
ネズミ本体じゃねーぞ?
巣だぞ?草の固まりだぞ?
あれか、本体より皮に燃えるタイプか?
だからドレスがあんなんなったのか?
「…で、ネズミはどこだ」
「残念ながら居ねぇみてーですね」
「…そうか…」
…お。
心無しか、がっくりして居なさる。
見たかったんですかい、カヤネズミ。
俺の意見に賛同して下すったんですかい、まだ見てねーけど。
やっぱり本体のが気になりますよね、分かります。
結局その日は、俺が最初見た奴以外のカヤネズミ本体は、見つからなかった。
その後、時々麦畑でサクナ様を見掛ける。麦畑に居るのに麦の植わっている所じゃなくて草むらをうろうろしているところを見ると、カヤネズミが相当気になっているらしい。
…惚れたな、カヤネズミに。
まだ見たことねぇみてーだけどな、カヤネズミ。
だけどもう飼ってなさるけどな、かなりでっけえカヤネズミ。
あんまりうろうろされると鬱陶しいので、次回見つけたら献上しようと思う、カヤネズミ。