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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第16章 用法用量は大切です
「こいつぁ、自信がねぇから酒を使ったって言っただろ?ありゃあ、真っ赤な嘘だぞ」
「えっ?」
え?嘘でしたか?
確かに、自信は有りやせんでしたよ?
「こいつぁ自分が恥をかきたく無かった訳でも、良い目に会いたかった訳でもねえ。お前に、なるべく痛い思いをさせたくなかったんだとよ」
「え……」
「ちょ……!!」
ちょっと待って下せえ、サクナ様!?
確かに、そーですよ?
リュリュを痛い目になんざほんのちょっとでも遭わせたくなかったってなぁ、確かですけど……!!!!
そりゃあ、俺の技術……ってか経験……ってか知識……ってか、そういうもんが足りなかったせいなんで、どっちにしたってとにかく俺に自信が無かったってな、嘘じゃねーんですけども……!!!!
嘘は吐かねーと、誓った筈なのに。
「じゃあな、ビスカス、ローゼル。お帰りは、あちらだ」
俺は嘘吐き呼ばわりされたまま、リュリュの方を見る事も出来ずに、呆然と魔王の言うことを聞いていた。