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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
「ローゼル様?サクナは確かに、私と一緒にこちらに来ていてよ?」
おおおおお…スグリ様…!!
さすが、下々の者にも心を砕く、お姫様ですぜ。
うーん、サクナ様をべったべた野郎に変えて、うちのお嬢様を手懐けただけの事は有るね。
ただのウサギじゃ無ぇですねー。暴君の谷間に咲く一服のうっかりぽやーんウサギだね、こりゃ。
その後スグリ様は、お嬢様にサクナ様がこの館に来ている経緯を説明して下すって、俺への言われ無き誤解を解こうとして下さった。
ありがてぇですねー。かなり惚気が混じっちゃあ居たが、そりゃ止む無しって事で。
だが、お嬢様も、さすがお嬢様だった。
「…スグリ様がおっしゃる事が、本当だとしても…どうしてサクナ様が、『お前の部屋』で、お待ちになってるの?」
うっ。
「いつも、お兄様のお部屋に行かれるんじゃないの?」
うううううっ。
なんでこのお嬢様は、聞かれたく無ぇ事を聞いてくるかねー。余りにも聡明過ぎるのも、良し悪しだぁね。
「あー。そりゃあ、行きにくいからですよ」
「何故?いつも行ってるじゃないの」
おいおい、食い下がるねー。
俺は段々面倒になって来て、適当にざっくり説明して話を畳む方向に持って行こうとした。
「今日に限っては、色々有りやすからねー」
「今日に限っては、色々?どういう事?」
「どういうって、自分が寝取っ」
…げ。
しまった、こりゃお嬢様にもだが、お姫さんにも聞かせちゃいけねぇ一言だった。
それなのに、うちの聡いお嬢様と来たら。
「…ねと?」
…ねと?
ねとって、何ですかーい?
粘り気のある様子??
その瞬間、俺の忍耐がブチっと切れた。
もう沢山だ、面倒くせえ。
何で、俺はこんな事に気を使ってんだ。
お嬢様は一度…と言わず何度か…と言わず何度も何度も、サクナ様に振られなすってる。で、サクナ様にゃあ今やお可愛らしい婚約者様が居て、隙あらばいちゃいちゃしている。
それは、お嬢様もよくよくご存知だ。
だから、お嬢様が長年片思いしてた奴が、幼馴染みから寝取っちまう程その女にメロメロに惚れてるだとか、気まずいのを押してでも茶会に押し掛けずにゃあ居られねぇほどその女を大事に慈しんでやがるとか、そんな事を今更追加で知った所で、どうって事ぁ無ぇだろうよ。
ただ、俺が嫌なんだよ。
なんでそんな事を、わざわざ俺から、お知らせしなきゃならねーんですか?
おおおおお…スグリ様…!!
さすが、下々の者にも心を砕く、お姫様ですぜ。
うーん、サクナ様をべったべた野郎に変えて、うちのお嬢様を手懐けただけの事は有るね。
ただのウサギじゃ無ぇですねー。暴君の谷間に咲く一服のうっかりぽやーんウサギだね、こりゃ。
その後スグリ様は、お嬢様にサクナ様がこの館に来ている経緯を説明して下すって、俺への言われ無き誤解を解こうとして下さった。
ありがてぇですねー。かなり惚気が混じっちゃあ居たが、そりゃ止む無しって事で。
だが、お嬢様も、さすがお嬢様だった。
「…スグリ様がおっしゃる事が、本当だとしても…どうしてサクナ様が、『お前の部屋』で、お待ちになってるの?」
うっ。
「いつも、お兄様のお部屋に行かれるんじゃないの?」
うううううっ。
なんでこのお嬢様は、聞かれたく無ぇ事を聞いてくるかねー。余りにも聡明過ぎるのも、良し悪しだぁね。
「あー。そりゃあ、行きにくいからですよ」
「何故?いつも行ってるじゃないの」
おいおい、食い下がるねー。
俺は段々面倒になって来て、適当にざっくり説明して話を畳む方向に持って行こうとした。
「今日に限っては、色々有りやすからねー」
「今日に限っては、色々?どういう事?」
「どういうって、自分が寝取っ」
…げ。
しまった、こりゃお嬢様にもだが、お姫さんにも聞かせちゃいけねぇ一言だった。
それなのに、うちの聡いお嬢様と来たら。
「…ねと?」
…ねと?
ねとって、何ですかーい?
粘り気のある様子??
その瞬間、俺の忍耐がブチっと切れた。
もう沢山だ、面倒くせえ。
何で、俺はこんな事に気を使ってんだ。
お嬢様は一度…と言わず何度か…と言わず何度も何度も、サクナ様に振られなすってる。で、サクナ様にゃあ今やお可愛らしい婚約者様が居て、隙あらばいちゃいちゃしている。
それは、お嬢様もよくよくご存知だ。
だから、お嬢様が長年片思いしてた奴が、幼馴染みから寝取っちまう程その女にメロメロに惚れてるだとか、気まずいのを押してでも茶会に押し掛けずにゃあ居られねぇほどその女を大事に慈しんでやがるとか、そんな事を今更追加で知った所で、どうって事ぁ無ぇだろうよ。
ただ、俺が嫌なんだよ。
なんでそんな事を、わざわざ俺から、お知らせしなきゃならねーんですか?