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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第6章 余計なお世話です
そもそも振られたのは、お嬢様に落ち度が有った訳じゃねえ。単に好みの問題だ。そんな趣味の悪…いや、趣味の合わねぇクッソ忌々しい野郎の事なんざ、もう、どーでも良いじゃねーですかね?
そんな些細な事ぁさっさと忘れて、高飛車で自信満々で我が儘で暴君ないつものお嬢様として、傍若無人に振る舞って頂きてぇんですよ!!

俺の望みなんざ、そんな細やかなもんですよ?
それに、だ。
今まで俺がお嬢様に嘘吐いて騙したなんて事が、有りやすかい?
…ええ。山ほど有りやすよー?
俺の毎日ぁ、瞬間瞬間が嘘との真剣勝負です。

お嬢様と初めてお会いした時からずっと、俺の人生の目的は、お嬢様がこの世で一番美しく気高く咲き誇るのを、お守りする事ですからねー。そう言われてここに来たんでもありやすし、自分でもそう決めたんで。
だから、その為なら嘘吐こうが騙そうが言いくるめようが何しようが、俺にゃあ全部「本当」だって事ですよ。

そして俺は今日も嘘に競り勝ち、お嬢様をしぶしぶ納得させてスグリ様共々部屋にお連れして、サクナ様にスグリ様をお渡しした。
で、いちゃいちゃに巻き込まれねー様に理由を作って、とっとと退室した。
サクナ様?
そこ、誰の部屋だか、分かってますかいw

「…なるったけのーんびり、お帰りの手配をして来やしょうかねー…」
「そうね。私もなるべくゆっくり、スグリ様にお貸しする物を揃えるわ」
お嬢様と俺は連れ立って、何故か俺以外の奴らがいっちゃいっちゃしているであろう俺の部屋を後にした。

「ねえ、ビスカス?」
「何ですかい」

お嬢様は、ご自分のお部屋と俺の目的地である使用人の詰所への廊下の分かれる所で立ち止まり、眉を顰めて解せない顔で、ご自分の頬っぺたをむにっと摘まんだ。

「男の人は、女を摘まむと、楽しいものなの?」

「はあ?…あー…」
女を摘まむと楽しいか、ね。
そりゃ…頬っぺたの事ですよね?
他のどっかじゃ、無ぇですよね?

「さあ…人によるんじゃねーですか?俺ぁ摘まむよりも、撫でてぇですかねー?」
「そう…」
そういう物なのね、とおっしゃって、お嬢様はお部屋に去って行かれた。

そうです。
そういう物ですよ?
お嬢様はウサギ姫と違って、頬っぺたを摘まめる程の肉付きは無ぇでしょ?摘ままれたら痛ぇだろうからねー。
ま、頬っぺたでもどこでも、お嬢様を摘まもうとする奴が居たら、八つ裂きだぁね。
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