この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第8章 ビスカスくんの一番長い日
…ちょw話って、何だよ!俺が何したってんですか?!
あんた、幸せ一杯の筈ですよね?
それなのに、俺がちょっと嫁御様と和やかに楽しくお話しただけで呼び出すって、心が狭くねぇですか?!
俺ぁお嬢様にピシっとだのきちんとだの言葉遣いを直せだの言われて、青息吐息なんですぜ?
勘弁して下せーよ!!
と、思った所に、旦…
…あ?

「お嬢様?」
「何よ」
「旦那様、遅くないですか?」
さっき、勘弁して下せーよサクナ様と思った所に、旦那様が到着しなすった。旦那様がお二人にご挨拶され始めたんで俺達は会場に入ったんだが、その旦那様が、なかなかいらっしゃらねえ。
サクナ様は旦那様とは、話し込む様な仲じゃあねえ。俺達みてーに時間を食うたぁ、考え難い。
まさか、スグリ様か。ウサギ姫様が奥方様と、楽しくお話してやがるのか。
…無え無え無え。
んな色んな意味で命知らずなご歓談は、有り得ねー。
しかし、あとは主役お二人と主賓である旦那様ご夫妻が揃やぁ開会だってのに、何やってんだかねー…。
俺の疑問に答える様に、お嬢様が呟いた。

「…今日は急かす人が居ないから、のんびりされてるのかもしれないわね」
「え?」
「お義母様が、お出でになれなくなったから」
…へ?!
「え?!奥方様、お越しになって無いんですか?!」
「ええ。出掛けに、急に頭が痛くなられて」
「へえ…」
お嬢様。そりゃあ、多分、仮病ですぜ。
逃げたな、奥方様。

奥方様は、この前の茶会でスグリ様を酔っ払わせた張本人だからねー。スグリ様ぁ最初は平気だとおっしゃってたが、お帰りの時にゃあ一人で歩けなくなっちまってた位だ。今日顔を出したら、嫁馬…嫁大事なサクナ様に仕返しされるかもしれねーからね。逃げたに違いねえ。
…とかなんとか思っていたら、旦那様が入って来られた。
その後に腕を組んだサクナ様とスグリ様が続いたんだが、入口の段差の所で、先に降りた旦那様がさり気なくスグリ様の空いている手を取った。
まるで、父親に先導される新婚夫婦の入場の様だぁねー…
俺は思わず拍手しちまって、はっとして、お嬢様を見た。
披露目の会の入場で拍手する習慣なんざ無え。またお嬢様に怒られ…
…なかった。
お嬢様は俺をじろっと見て、なんと、拍手をし始めたのだ。それが周りに、段々に広がった。
サクナ様とスグリ様は驚いた様に顔を見合わせて、それから微笑んで、お辞儀なさった。
/141ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ