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ビスカスくんの下ネタ日記(くすくす姫後日談サイドストーリー)
第2章 好みの問題です
その翌日、サクナ様の屋敷にタンム様(と、俺)共々お出かけになったお嬢様は、お姫さんと一悶着起こしなすった。そして、驚いたことに、なんと、お嬢様はスグリ様に、「ごめんなさい」と言ったのだ。
…………………………!!
…「ごめんなさい」だぞ?!
お嬢様が、だぞ?!
お嬢様が産まれてから今までお仕えてしている俺でさえ、二回しか聞いたこと無ぇぞ、「ごめんなさい」。
「いやー、お嬢様が謝りなさるとは、青天の霹靂ですねー」
「五月蝿い上にしつこいわよ、ビスカス」
お屋敷への帰り道に軽口を叩くと、お嬢様はじろりとこちらを睨みなすった。
あー、堪らないね、この凍り付くような視線。
今ちっと寒いから、夏だったら最高だったな。
お嬢様は視線を戻すと、独り言のように呟きなすった。
「…だってあの子、そのくらい言わないと、全っ然分かりもしなければ、引き下がりもしなさそうなんですもの」
お?!
おおおお!?
カヤネズミ、「あの女」から「あの子」に、いつの間にか昇格しましたぜ?!
いやいやいや。
「子」って言っちゃってますけど、お嬢様よりお姫さんのが、年上ですからね?
まあ、お嬢様が「あの方」なんつったら、逆に恐ろしいけどな。
しかし…ごめんなさいに加えて、あの子、とは…。
まさか。
もしかして。
お嬢様も、カヤネズミに興味が湧いてきちまったんですかい…!?
…無い無い無い。
んな訳ねーな。
…………………………!!
…「ごめんなさい」だぞ?!
お嬢様が、だぞ?!
お嬢様が産まれてから今までお仕えてしている俺でさえ、二回しか聞いたこと無ぇぞ、「ごめんなさい」。
「いやー、お嬢様が謝りなさるとは、青天の霹靂ですねー」
「五月蝿い上にしつこいわよ、ビスカス」
お屋敷への帰り道に軽口を叩くと、お嬢様はじろりとこちらを睨みなすった。
あー、堪らないね、この凍り付くような視線。
今ちっと寒いから、夏だったら最高だったな。
お嬢様は視線を戻すと、独り言のように呟きなすった。
「…だってあの子、そのくらい言わないと、全っ然分かりもしなければ、引き下がりもしなさそうなんですもの」
お?!
おおおお!?
カヤネズミ、「あの女」から「あの子」に、いつの間にか昇格しましたぜ?!
いやいやいや。
「子」って言っちゃってますけど、お嬢様よりお姫さんのが、年上ですからね?
まあ、お嬢様が「あの方」なんつったら、逆に恐ろしいけどな。
しかし…ごめんなさいに加えて、あの子、とは…。
まさか。
もしかして。
お嬢様も、カヤネズミに興味が湧いてきちまったんですかい…!?
…無い無い無い。
んな訳ねーな。