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SSS
第8章 彼を隔つもの



だが今日は誰一人、彼に近付こうとはしない





「……じゃあここの問題を…今日は二日だから……あ」



英語の教師が出席簿を見て一瞬固まる



「和泉くん……良いですか?」

「……はい」



思わず小声になったその様子は、クラスメイトの目に黙って不機嫌に立ち上がったように見えただろう

また教室の空気が張り詰めるのを感じた





「凪!? ねぇ、これから五限だよ?!」

「……うるさい」



追ってきた美和を振り払い、凪は早退してしまった



あの日と同じ熱がまた全身に溜まっていくのを感じる

とっくに治ったはずの傷跡が痛む







「あれ、凪? 早かったね〜」

「陸……」

「凪も今日は午前終わり?」



兄のこの温い空気が、今の自分の体温に合わない



「どうした?」

「……っ」



吐き出したいのに、上手く言葉にならない



「学校で何かあったのか?」


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