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SSS
第2章 隠された想い
午後のお茶を終え、暇を持て余した綺梨は庭でケンと遊んでいた
「……ハァ」
側には可愛らしく彩られたイースター・エッグのかご。
”少し早いけど、行ってもいいよね……”
「おいで、ケン」
「ワン!」
彼に会うのが待ちきれなくて、綺梨は小走りに裏庭へと走り出す
「……」
ふと途中で足を止め、何かを思案するように首を傾げる
クスリと悪戯っぽく笑うと、近くの茂みに足を踏み入れた
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「……あら?」
「ん……どうした、今日はやけに早いな」
「あなたこそ」
再び裏庭に向かうと、既にそこにいた麗夜に綺梨は驚いた顔をする
「今日は仕事がなかったから、たまには昼のうちに外に出てみるのも悪くないと思ってな」
「珍しいじゃない」
「何が」
「仕事がないのが」