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SSS
第2章 隠された想い
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「本当に隠したんでしょうね?」
三十分後、いまだに見つからない卵に苛立ちながら綺梨は麗夜に叫んだ
「ああ」
「言っておくけど、隠し持つとかはナシよ?」
「そんな小賢しい真似するわけがないだろう」
そう言いながら麗夜は口の端を吊り上げる
「何だ、もう降参か?」
「ムッ……まだまだ日暮れまでは時間あるじゃないの!」
「フッ、そうか……なら頑張れ」
ムキになる綺梨をいつものように木の根元に腰掛け笑いながら観察していた
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