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第2章 隠された想い





綺梨は意を決して木の幹に足を掛けた



”もうっ、邪魔ね!”



わざとそうしたのだろうが、麗夜が木に寄りかかっていることで選択出来る足場は半分くらいに減っていた



それでも何とか、中間地点まで登りつめる



「ハァッ、ハァッ…」



”あと…もうちょっと……”



あの枝に足を掛けて手を伸ばせば–––







ガクンッ





「え」



突如視界が反転する



”え、私もしかして……落ちたの?”



落ちたというか今まさに落ちている真っ最中なのだが、そう考える間があるのが不思議なくらいだ

そして更に不思議なのは、最後に心に浮かんだこと–––



”ヤバい、このままじゃ麗夜の上に落ちる……!”



それは、彼の無事–––




















…–––

















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