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SSS
第6章 たとえ貴女に逢えなくても



来年もその次も、貴女に逢えますように–––。















“俺にとっての愛情節は、いつだってリリアに逢えるあの冬の夜だった”



ギスタールが滅びたと聞いた時は、憤ることしかできなかった

ただ自分のためだけに、彼女の無事を彼女の神に祈り続けた



“今は、違う”



もう二度と逢えぬであろう





'リー……!’



あの時 君は



'また会いましょう…! 必ず……!'



そう叫んだけれど

俺はもう分かっていたんだ










”神よ”



リーは、恋人を巡り合わせる橋を、その橋を掛けた神を見上げ–––



”どうか彼女が幸せに……愛する者と幸せにいますように”



リリアのために、そう願った







「……」



心の中で願った瞬間、西から強い風が吹いた

リーは星に満ちた空から目を外し、その方角を見やる

その風にはどこか潮の匂いが混ざっているような気がした


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