この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SSS
第6章 たとえ貴女に逢えなくても



「でも…やっぱりな……」



相手は部族長

リーはガロに認められ戦さの指揮を担ったものの、まだその背を越えてはいない若造なのだ



「しま……っ」



不自由な右側からの攻撃にリーが迷いを見せた

その一瞬さえ、命取り。





「……その体でここまで戦ったことは、褒めてやろう」



リュマの勝利宣言が叫ばれ、立ち上がったリーに本人から声が掛けられた



「間違いなく、お前はケチュア人の誇りだ」



敵であってもふさわしければ誉れを与える

ケチュアの長らしい態度に、リーも素直に頭を下げた



「しかしなぜそうまで長になりたがる?

それとも、再び己が武力を示したかったのか?」

「いいえ、長……」



昨日まで父親のものだった称号を、リーはリュマに向かって呼びかける



「ケチュア人の……ケチュア人とヴィークの人々の、未来のためです」



よく通るその声は、見守っていた群衆を大きくどよめかせた


/116ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ