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SSS
第7章 海の中のそのタダ中で
「クッ…ハハッ……こんなに酔ったのは、久しぶりだ…なぁ、ミゲル?」
「久しぶりというか初めてだろう。解放されたからって羽目を外しすぎだ。
…っおい!」
吐きこそしないものの、眠そうな眼で寄りかかってくるレオンにミゲルは呆れて声も出ない
隣ではクリスがすでに大いびきをかいている
「ったくどいつもこいつも……」
酒に強いミゲルには、なぜ同じ量を飲んで二人がここまで酔えるのか理解出来ない
「おい、立てレオン。寝床に戻るぞ」
「何言ってる! まだ…呑み足りな い」
「ふざけるな、良いから歩け!」
半ば担ぎ上げるようにレオンを宴席から連れ出し、船尾から船頭の方にある寝床へ連れて行く
そこには蜘蛛の巣のように大量のハンモックが吊るされていた
「ん…ミゲル……」
「なんだ」
「……したい…」
「あぁ?」
よろめいて壁にぶつかると、そのまま逃げ道を塞がれる