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変態センセイの愛人
第8章 指輪
「オレの方こそすみません……。もう結婚は当分いいかなって思っていて有村さんに甘えていました」
その言葉で目が点になった私は耳を疑った。
「は……?当分って……?」
「前の仕事を辞める頃に離婚したんですよ。だから結婚に対して後ろ向きになっていたというか……」
混乱して頭の中にクエスチョンマークがたくさん浮かんできた。
「は?……はい?……離婚した?結婚してたんじゃないの?」
「いえ、離婚してます。有村さんが他の先生と仲良く話されていたので既に聞いていたのかと思いました」
あの女の先生め……。
紛らわしい言い方をしやがって……。
「じゃあどうして大事そうに指輪をはめてるのよ?」