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変態センセイの愛人
第5章 デート
小悪魔的な猫が膝から降りてキャットタワーへ行くと共に北大路さんも立ち上がった。
「あそこに猫が集まってますね!有村さんも見に行きましょう!」
差し出された手を取って私も立ち、さっきの猫を見に行く。
北大路さんは他の猫も撫でて触ったり、抱いたりする。
犬派の私は一歩離れたところでその様子を見守っていた。
「本当に猫が好きなのね」
呆れてしまうほどだけど見ているこっちまで楽しくなってきて笑顔になる。
「はい。猫はオレの癒しですから」
そう言って私より二倍明るい笑みを浮かべて返事をしてくる。
こんなにいい人が不倫をするはずがない。
でも左手の薬指にはめてある指輪は見間違いではなかった。