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変態センセイの愛人
第1章 久しぶりの恋
やって来たのは、スーツを着た若々しい男。茶色い短髪ですらりとした体型。
大勢いると目立たないどこにでもいそうな平凡な人。
そして、私よりも大人しそうだった。
「こんばんは。パソコンのトラブルの対応に来ました北大路(キタオオジ)と申します」
北大路さんか……。タイプではないが、優しそうな声でガツガツした人よりも話しやすそうだ。
クレームをつけるつもりはないけど気になることはとことん聞けそう。
「どうぞ。お上がりください」
「失礼します。動かなくなったのはどちらのパソコンですか?」
「これなんですけど……」
座ってからテーブルの上に置いてあるノートパソコンを指を差すと北大路さんが私の隣に座ってきて見始める。
肩が触れそうなくらい近い。
客と職場の人とは普段話すけど、異性と至近距離で座るのは久しぶりで耐性がないから何だか浮ついた気分になってしまう。