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本の夢…
第5章 2人の我慢



土曜日と日曜日は嫌い。

先生に会えないから…。

家の掃除をして洗濯をする。

ベッドのシーツも洗濯をした。

先生との時間でシーツに染みが付いていて恥ずかしかったから念入りに洗った。

昼から初めて自分の部屋で勉強をした。

学校の勉強…。

先生との大切な時間の為に頑張ろうと自分で決めた。

日曜日はハンズフリーのイヤホンマイクを買いに行った。

ちょっと高かったけれどお年玉で買えた。

家に帰るとお母さんが居た。


「フラフラと遊び歩くなら勉強くらいしなさいよ。」


冷凍庫に冷凍食品を詰め込みながらお母さんがそう言った。

やってるもん。

お母さんの為になんかやらないもん。

先生の為だからやってるもん。

悔しくて何も言わずに自分の部屋に入った。

先生にトークアプリでメッセージだけ入れた。


『会いたい!』


返事が返って来なかった。

夜になってお母さんが居なくなった。

やっと先生からメッセージが来た。


『何かあったか?』


お母さんの事を説明した。


『今は我慢をしなさい。』


そんなメッセージだけだった。

今は我慢?

いつまで我慢をすればいいの?

時々、厳しい先生に涙が出た。

月曜日になって学校に行く。

放課後は先生との時間。


「いつまで我慢をしないといけないの?」


先生が目を見開いた。


「夢が1人で暮らせる大人になるまでだよ。」


切ない声で先生が言う。


「なんで?」

「今、僕が夢を欲しいからと言って夢を拐えば、それはただの犯罪で夢がいっぱい傷つくんだ。」

「犯罪?」

「本当はこの秘密の恋も犯罪だ。」


悲しそうな先生の顔を見るのが辛かった。



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