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本の夢…
第7章 打ち砕かれた夢



人が居ないと木の影に隠れて先生とキスをする。

そんな幸せな時間はすぐに終わる。


「来週は頑張れよ。」


先生がそう言った。

来週はテスト。

学校の大学推薦はこのテストの後の三者面談でほぼ決定をする。

しばらく先生とはイチャイチャ出来ない。


「頑張るからね。」


笑顔で先生の車を降りた。

テストは順調だった。

担任の先生からも励ましを受けた。


「上垣さんなら大丈夫よ。」


その言葉に自信が持てるテストだった。

問題はその後…。

お母さんに電話をする。


『何の用?』


母親からこんな言われ方ってある?


「来週、三者面談なの?」

『えーっ!?また私に恥をかけって話?』


小学校の時から毎回、毎回のように先生から


「上垣さんはいい子ですけれど、ちょっとぼーっとしてて授業に集中をしていないみたいです。」


と言われ続けた。

その度にお母さんは


「毎回、毎回、お宅のお子さんは頭が悪いって言われ続けて恥ずかしい思いをするこっちの身にもなってよ。」


と私とお父さんに怒鳴り散らした。

だからお父さんは逃げちゃった。

私は…。


「お母さんが嫌なら叔母さんに頼むよ。」

『止めてよね?馬鹿なの、あんた。また私があの男に偉そうに嫌味を言われるだけでしょ。』


逃げる事すら許されない。

とにかく三者面談の日付けを伝えて電話を切った。

先生…、会いたいよ。

こんな夜は特にその気持ちが強くなった。

だから三者面談の朝は気が重い。


「夢…、今日はどうしたの?」


隣の席だった赤井 千聖(ちせ)ちゃんに聞かれた。


「三者面談だから…。」


今や千聖ちゃんとは仲良しのお友達。



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