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島人物語
第5章 女の存在

「口出しするよッ!!!一樹何してんのッ!?」
私は一樹の腕をまたギュッと掴み言った。
一樹は私の顔を見ようとはしなかった・・・。
両手で一樹の頬を掴み・・・
「一樹ッ!!!・・・・目を覚ましてッ!!いったい何してるのよ!!」
「うるせーな!!俺のことは放っとけよ!!」
「放っとかない!!何言ってるの?何でッ???」
・・・・・・。
「育児が大変で女に逃げたの?薬に逃げた??・・・何で私達を頼らないのッ???」
・・・・・・。
「一樹・・・そんなに今の彼女が大事???」
一樹はうつろな目で・・・
「もう・・・会わないって何度も話した・・・・」
一樹は少し目を潤ませて言った。
・・・・・。
「・・・でも・・・・アイツに薬貰ってたから・・・・」
・・・・・・。
「でも・・・もう薬も彼女もいらないでしょ???」
・・・・・。
ゆっくり一樹は頷いてそのまま倒れ込んだ・・・。
・・・・・・。
「なぁ・・・どういう事??女が部屋にいんの?」
淳が私の横にしゃがみ込み言った。
「うん・・・多分そう・・・。」
半次はため息をつき一樹を抱き起した。
「一樹ーー・・・お前バカだなー・・。」
「半次?」
淳が一樹の体を支えると・・・・
「寝室に連れてくぞ?・・・どうせ涼が大和の診療所に連絡してんだろ?」
大和??
あ・・・。
パーティーで話したお医者様だっけ・・・。
すると・・涼が戻って来て・・・。
「結城ちょっといい???」
・・・・・・・。

