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島人物語
第7章 誤解

私がまた歩き出すと・・・。
「・・・・よし・・わかった・・じゃぁもうこんなのいらないよ・・。」
涼はまた追いかけて来て私に携帯を見せた。
・・・はっ??・・・・
「いらない????」
私は涙を拭きながら言った。
・・・・・・。
涼は笑って・・・。
「いらない(笑)」
へっ?!
涼は私の手を引っ張り・・・・
道路わきの草むらに入って行った・・・。
「涼ッ????」
どんどん奥に行くと・・・小さな柵があって・・・その下は海。
・・・・・。
涼は私の顔を見て・・・ニカッ・・・・と笑うと・・・・。
「・・・・俺はお前だけでいいんだ!!あの店に昨日行ったのは、内装屋のおっさんが女将を気に入ってるから。あのデカパイは前に内装屋のおっさんが俺のラインのIDを勝手に教えた・・。たまに行く店で気まずいからたまに返してた・・・。でも結城に少しでも不安な思いさせるなら・・・もう絶対行かないしこんな携帯いらない!!」
涼はそう言って携帯を海に投げた・・・・。
「・・・ぁあっ!!!」
私は海を眺め・・・ポチャンっと・・・泡の中に消えた涼の携帯を眺めた。
ぇえっ?!
消えた・・・
涼の携帯消えた・・・・
私は口を開けたまま涼の顔を見た・・・・。
「・・・・・・嘘っ・・・・・」
「俺お前だけでいい・・・お前だけがいい・・・。あんな女興味ないし結城にしか興味ない!!」

