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島人物語  
第10章 不安要素



涼side



一樹って・・・感が鋭い・・・(笑)淳もだけど・・・


あの仕事をしていたせいなのか・・


皆女の気持ちを読み取るのが上手いんだ・・・


俺は・・・肝心な結城のことは・・冷静に見れない・・・。


「・・・涼さ、一昨日ってーー・・女の子いたの???」



直球できた・・・・。



「・・・・偶然さ、さっきのオヤジと打合せしてたら・・・昔の知り合い2人と会っちゃってさ・・・」


「結城ちゃん知ってる??そのこと・・・」


「いや、心配するかなって思って・・・」


「・・・結城ちゃん・・・もう気づいてるよ??朝から様子が変だった・・・」



「・・・・朝から??・・・・」


「あぁ、・・・・・何もないなら言ったほうがいい(笑)小さな誤解が大きな問題になるよ??あの子は自分から言わない子だって分かってるだろ??」


なんか・・・俺また同じことしてるな・・・。


「あぁ、そうだよな・・・でも本当に何もないんだ・・・」



「ならー・・・(笑)そう言って安心させてあげな??俺・・朝聞いたけど・・・大丈夫としか言わないんだよ(笑)」



「・・・大丈夫???・・・」



「大丈夫って・・・・何かあるけど・・大丈夫って意味でしょ??(笑)何もなけりゃ・・そんな言い方しないよ(笑)」


・・・・・でも・・俺を見送ったときは普通に元気だった・・・。


確かに店に来たとき俺と顔を合わせないように逃げるように奥に行っちゃったな・・・。



俺何か不味いもの・・・残したっけ・・・



って・・別にやましいことしてねーし・・・。



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