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島人物語
第13章 余命宣告

ホテルのロビーに入ると少し顔を上に上げることができた。
「大丈夫か???」
涼は私を抱えてそう言った。
「うん・・・(笑)」
私こんなんで・・・・。
明日・・・ランウェイ歩けるのかな。
でももう美佳に心配を掛けたくないの。
一緒にまた働きたい・・・。
ロビーの奥のラウンジに行くと・・・・。
・・・・・・・。
真赤なワンピースを着た・・・・
それは紛れもなく・・・美佳・・・・の・・・。
美佳の筈。
「・・・・美佳・・・・・?」
でも・・・何度も自分の目を疑った。
涼もきっと気付いた。
美佳は私達の視線に気付いたのか髪を耳にかけ・・・振り返った。
・・・・・・・。
「美佳・・・・・・。」

