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第17章 別れる

結城said


誕生日・・・。



私は自分で買った小さな目覚まし時計で目を覚ました。


「んー・・・・・」



背伸びをし・・・


まだ熱っぽい体を起こし・・・。



病院行こうかな。



体温計を挟むと・・・。




３７度４分・・・。



カーテンを開け・・小さなベランダに出ると・・・。



微かに海が見える。



「はぁ・・・・。」



あの日、蒼ちゃんがエステの方に行った後私は直ぐに自分の荷物をスーツケースに詰め込み・・・・。


逃げだした。


涼が帰った後相手が妊娠したとか・・・でも俺はやってないとか・・・。


やったとかやってないとか・・・。


そんな話を向き合って聞く勇気はないの。


涼から貰ったフランクミュラーも指輪も・・・お揃いの携帯も・・・。


もう要りません。





私には・・・。



もう必要ない。