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HANAMIZUKI ~思いを受け止めて
第5章 龍
何故か私は龍君の後を追いかけるようにして歩き・・・。
私の店の前に着くと・・・。
「俺あっちの角の横の店ッ!!(笑)気が向いたら遊びに来なよ(笑)」
龍君が指さしたのは・・・同じ二階の隣のフロアーの方。
「あ・・はい・・・」
「じゃーまたねっ!!美晴ちゃんッ(笑)」
龍君は手を振りながら歩いて行ってしまった。
って・・・。
何のお店なんだろう。
店にあるマップを広げ見てみると・・・。
セレクトショップ・・・か・・・。
ってー・・・変な噂をしないでほしい。
店の鏡に映る自分の姿は・・・。
別に綺麗でも何でもない。
ただの三十路のおばさんだ。
・・・・・・。
手首の赤い痕を・・シャツで隠す。
はぁ・・。
私は目の下のクマも・・・化粧で隠して・・・
顔色もチークで隠して・・・。
全てを化粧でカバーするどうしようもないオバサン・・・