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写性 …SHASEI…
第7章 習慣
「ちゃんと沙絵を好きだから、寝ぼけてごちゃごちゃのままにしたくないんだ。
沙絵を愛したいからね。
わかる?」
「私を好きになってくれるの?」
「いや、もう好きだよ。たがら、きちんとしたい。」
「じゃあ、苦しくなったらどうするの?」
「そうなる前に僕が言うから…
それでいい?」
「う…ん」
「沙絵がしたいときも言ってくれる?」
「うん。」
「これはね。沙絵を一人前の女の人として愛したいから言ってるんだ。
きちんと愛したいからね。」
「わかりました。お父様…」
今のままではいけない。
本当はこんなことやめた方がいい。
でも、もう、沙絵が必要だった。
屋敷に閉じ込めておく時点で、いつか、そういうことになるように、
そう思っていたんだろう。
沙織に会いたい侘しさで、夢の続きでしているなんてだめだ。
ならば、きちんと愛そう。
沙絵を一人の女として。
こうして、うやむやのうちに始まった関係をやめて、
意識して堕ちていったのだ。