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甘ったれなブルー
第2章 幸せのブルー
紗羅の笑顔に会うのが僕の唯一の楽しみだった。そして胸の奥にしまっていた僕の恋心に火が着き、大きく燃え上がるのに時間はかからなかった。

ああ紗羅。僕の紗羅。

それまで人並みに何人かの女性と付き合ってきた。でも紗羅ほど愛しいと思った女《ひと》はいない。

紗羅と再会してから約一ヶ月後、僕は自分の想いを彼女に告白した。十七歳の時からきみが好きだったと。紗羅は最初は驚いたが、あの優しくどこか哀しげな微笑みで僕を受け入れてくれた。

いつも優しい紗羅。幸せだから哀しいと泣く沙羅。この手で抱きしめても、幸せを喪うのが哀しいと涙する紗羅。僕はそんな彼女のすべてが愛おしくてたまらない。

それからずっと紗羅と一緒にいる。
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